痛風とは吹いている風が当たる程度でも痛みを伴う、歩いているだけでも痛みを伴い歩くことが出来ないほどになってしまうといった症状で深刻化をするととても厄介な病気です。
EDとは勃起不全もしくは勃起障害のことをさし性行為中にペニスが勃たない、十分な勃起をしなくガチガチに硬くならないといった男性器特有の症状でEDで悩まれている男性も多くいます。
痛風で悩まれている方でEDの発症を併用しペニスが勃たないことで男性としての価値がなくなってしまったと考えてしまわれている方もいるようです。
痛風を患ってから症状が悪化し、EDになるリスクは高くなるものなのでしょうか?
今回は痛風とEDについて関係性についてお話をしていきます。
勃起不全(ED)になりやすい人の特徴

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EDとは勃起不全や勃起障害のことで、勃起しないことで悩まれている男性は大勢います。
EDには心因性ED、器質性ED、薬剤性EDと大きくわけて要因があります。
- 心因性EDとは年齢関係なく誰しも発症する可能性があるものです。
日常のストレスなど心理的なところから起こる原因です。
仕事やパートナーとの関係がうまくいかなく心配事がある、過去に性交の失敗があるなど性的なコンプレックスがある、睡眠不足で疲れが溜まっているなど様々な心の問題があることによりEDを発症するというものです。
- 器質性EDとは加齢や生活習慣病などにより発症する可能性があるものです。
日本人男性の40歳代の5人に1人、50歳代の2~3人に1人は勃起不全もしくは勃起障害のEDを患っているといわれています。
年を重ねることにより循環器や血管、神経などの障害がみられることがありますが、加齢による動脈硬化を起こしEDを発症するということが原因としてあげられることもあります。
また、生活習慣病により最近では若い年齢層のEDの発症も増えているといわれています。
- 薬剤性EDとは医師から処方された薬などで発症する可能性があるものです。
EDとの関係性が高い薬は中枢神経に関与するものや循環器に関与する薬などがあります。
風邪をひいたときに服用する解熱剤、睡眠障害のときに服用する睡眠薬、うつ病のときに服用する抗うつ剤などが神経に作用する薬です。
これらは神経を安定させる働きがあり、通常勃起をするときは脳からの性的刺激がペニスに送られるのですが、神経を制御することによりEDになります。
また、不整脈治療剤や血管拡張剤など血管や交感神経に作用をする薬もEDへの影響が大きく関係します。
痛風になりやすい人の特徴

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痛風というと高齢者の病気という印象をお持ちの方も多いと思いますが、近年では30歳代以降の患者も増えています。
以前までは50歳代以降にみられることが多かったのですが、痛風の発症年齢が若くなってきたのには大きな要因として2つあげられます。
- 食生活による痛風
近年痛風の年齢層が下がってきたことは食生活は大きく関係しているといえます。
もともと日本食は米や野菜、魚が中心でした。
食べ物の欧米化が進み肉中心の食事に変わったり、外食やデリバリーの普及で食生活が大きく変化をしてきました。食生活の多様化により生活習慣病や痛風といった病気を患う人も増えてきています。
- ストレスが関わることによる痛風です。
現代はストレス社会とも言われることが増え、昔に比べてストレスとなる要因が増えたり、ストレスを感じやすい繊細な人が増加しているといえるのではないでしょうか。
過剰なストレスを感じることでホルモンバランスが乱れ痛風になる患者も増えているので、身体にとって大きく影響を与えるストレスともうまく付き合っていかなくてはなりません。
痛風の合併症?EDになる危険性

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上記でお伝えした「勃起不全(ED)になりやすい人」「痛風になりやすい人」の特徴から共通していえることはストレスと生活習慣病に関係するところです。
特に注意しておきたいところとして生活習慣病をあげていきたいと思います。
痛風の起こる可能性として尿酸値が高いという点があげられます。
血液中の尿酸値は男女ともに7.0mg/dLという値が基準とされています。
この尿酸値が7.0mg/dLを超えると高尿酸血症といい痛風が起こる可能性が高まります。
痛風と聞くとプリン体という言葉を耳にすることが多いのではないでしょうか。
プリン体とは身体の中で尿酸へと変わる成分で大半の食品に含まれているものです。
中でも鶏レバーや白子、あんこうの肝やビールといったものに多く含有しています。
- 尿酸値を上げないために注意すること
プリン体は水に溶けやすい性質があり、煮たり茹でたりすると汁に溶け出すので、魚や肉類の煮物や鍋の汁にはプリン体が凝縮します。
お鍋の最後のおじやや煮汁をご飯にかけて食べると余分なプリン体を摂取してしまうことになります。
また、アルコールを飲み過ぎた次の日は痛風に症状が起こりやすい傾向にあります。これは、アルコールには尿酸を作るのを増加させ、尿酸の排泄を低下させ体内に留めてしまうことが原因です。
尿酸を下げるには水分を多く摂取するといいでしょう。
水分摂取が多いと尿の排泄が増え、同時に尿酸をたくさん体外に出すことが出来るので意識的に水分を多くとることをおすすめします。
尿酸値が高くなることで痛風を発症し、他の病気との合併症のリスクも高まります。
痛風の合併症としてあげられるものとして糖尿病、高血圧などがあります。
先ほどお話をした心因性EDは糖尿病と高血圧などの病気が要因としてあげられるもので痛風の発症から合併症が起きその病気によってEDになるといった関連性が高くなります。
痛風とEDには直接的な関係性は低いので、痛風=EDということは断言できません。
ただ痛風の合併症のからEDを併発する可能性は非常に高いので生活習慣病を起こさないよう食生活には十分に注意をしたいところです。
それにより痛風にもEDにもならない環境で過ごすことが出来てリスク軽減につながるのではないでしょうか。
ペニスは繊細なものです。神経や血管が正常に働かなく何かしら不具合があると思うように勃たないことがあるということがあるので身体、心の健康としっかりと向き合って生活していきたいものです。