最近ではネット通販の普及によって、様々なものがお店に行かなくても購入できるようになっています。バイアグラなどのED治療薬に関しても例外ではなく、今では個人輸入代行などの通販でのネットで購入している方が増えています。
そんな中でも問題視されているのが「偽物」の増加です。一説ではネット通販で購入できるバイアグラの半数以上は偽物だともいわれており、各サイトなどで注意を呼び掛けているにもかかわらず偽造バイアグラはいまだに減っていないように思います。
今回はそんな偽物バイアグラに関して、見分け方や特徴、その副作用に至るまで徹底徹底的に解説していきますので、購入の際の参考にして頂ければと思います。
バイアグラとは

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まず簡単にバイアグラに関しての説明をしておきたいと思います。
バイアグラ自体は実はED治療薬として開発されたものではありません。はじめの頃は狭心症患者に処方する薬として研究されており、その中で勃起不全の男性に対する改善の効果が認められた事がはじまりです。
1988年にアメリカで発売されてかた全世界的に広がっていきましたが、日本での承認は1989年となっており、アメリカで発売が開始してから1年後の事です。
購入の際に覚えておいて頂きたい事として、国内の正規品として販売されているバイアグラは「25mg」と「50mg」の2種類のみとなっております。100mgに関しても海外では販売されているので偽物ではないですが、安心をもって購入するのであれば25mgと50mgの2種類で検討するのが無難かもしれません。
そしてもう一つ購入の際に理解しておきたいのが、「バイアグラ」と「バイアグラ(ジェネリック)」の存在です。バイアグラ自体は国内において、基本的には医師に診断してもらい処方されるものです。一般的に通販サイトで販売されているものにかんしてはバイアグラの特許が切れた事により開発されたジェネリックのED治療薬です。
広く知られているものとしては「カマグラ」や「シラグラ」「センフォース」などでしょうか。こちらはバイアグラと同じ成分で作られているものなので、基本的に効果や副作用に関しても同様です。偽物というわけではありません。
どうやって見分ける?バイアグラの偽物と本物の違い
通販などでの購入に関しては、さすがに業者側も記載内容で偽物だと確定するような事は書いてありません。なので購入前に「確実に偽物だ」と気づく事はほぼ不可能に近いでしょう。ただ買ってしまってから返品なんて不安だと思います。
購入前にとれる対応策
・購入する前に怪しいサイトを除外する
これはほとんどの方が購入の際に気を付ける点だと思います。
通信販売に関しては特商法や運営会社の記載の欄に企業の概要や所在地・連絡先が載っています。電話番号が載っていないサイトは今ではかなり多くありますが、せめて所在地やメールでの問い合わせ先、会社名などを調べ簡単にインターネットで検索してみるのが良いでしょう。
・有効成分(シルデナフィル)の含有量
これは含まれている成分などの比較になります。先程の運営会社の情報と並んで、成分表記も通販サイトにはしなければいけない決まりになっています。
記載があるからといって安心していいわけではなく、正規品の成分量と大きな違いがあったりするものは除外して良いと思います。
これらがメインになってくるのではないでしょうか。
確実に偽物を除外できるわけではありませんが、対策としてとっておいて損はありません。
ただ、どんなに注意しても偽物を購入してしまった…!という方には以下の事に注意して見分けていきましょう。
購入後にとれる対応策
購入後は実物が手元にあるわけなので、とれる手段としては
・正規品(ファイザー社が販売しているもの)の画像や情報と比較する
この一点につきます。正規品と比較し怪しい所があったらすぐに購入した会社に連絡を入れましょう。
比較の仕方に関しては入れ物と錠剤の2点に分けて解説していきますが、まず「入れ物」。海外と国内で違いもありますが、現在市販されているバイアグラの容器は箱タイプとボトルタイプが一般的ですが、入れ物は似せるのがかなり容易な為、偽物販売業者でも一見してわかるものを販売している所は少ないです。
ただ、白い容器の色があからさまに薄かったり、そもそも成分表記が違っている、正規品であるファイザー社の名前がない、等、間違い探しのように見比べていくと違う所が見つけやすいです。
続いて錠剤に関してですが、現在販売されているバイアグラは青いひし形の錠剤になっています。錠剤にはファイザー社の社名が刻印されておりますが、これは入れ物にもいえますがファイザー社の刻印が入ってるからといって本物というわけではありません。
色やサイズなどの違いも含めて詳細に確認していくと良いでしょう。
※本物のバイアグラ
※左が偽物のバイアグラ、右が本物のバイアグラ
本当に怖い!偽造バイアグラでの副作用
最後に偽物のバイアグラによる副作用を実際の被害例も含めて解説していきます。
もともとバイアグラ自体が正規品であっても副作用はあるもので、顔のほてりや鼻づまり、軽い頭痛などが代表的な症状です。服用して副作用があったからといって偽物というわけではありません。
ただ偽物に関しては良くない衛生状態の元つくられていたり、成分自体なにが含まれているか不明な為その症状が通常の枠で収まらない事が多いです。シンガポールでは、5か月間の間に150名ほどの男性が偽造バイアグラの被害によって入院したと報告されています。症状は低血糖だったとの事。
結果的にそのうちの4名は死亡してしまったらしいので、偽造バイアグラは間違えて服用してしまうと命の危険があるほどのものなのです。
もちろん同じ成分が運よく含まれていたとしても、含有量が多すぎたりするとその分副作用は強くなってきます。用法容量を間違えると失明などにつながるといわれており、確実に安全に服用できるのは正規で販売されているもののみです。
こうなってくると、やはり一番安全なのは医師に相談し、処方してもらいバイアグラを服用する事。ただ、時間の問題や、そもそも病院にいくのはなんとなく嫌だって方もいると思います。そんな時はしっかりとどこの会社が運営しているのか、成分や販売元は記載されているか、等、細心の注意を払って購入しましょうね。